Case study
取締役副社長 井上育枝氏
1987年創業。東京都内に4店舗を構え、公式ショップ、ECサイトや全国の質販店・雑貨店などを通じて紅茶を販売する株式会社カレルチャペック。「おいしい紅茶をたのしく!」という理念のもと、茶葉の選定からパッケージデザインまで自社で一貫して行い、紅茶の鮮度や製茶のクオリティを第一に、時代に合わせたバラエティ豊かな商品を提案。日夜アップデートを重ねるその成果は、創業36年という歴史の長さが物語っている。多くの紅茶ファンを生み出し、満足させる紅茶店は、どのような視点で物流パートナーを選んだのか。取締役副社長井上氏、総務部吉里氏、物流部田中氏に伺った。
Q:導入の背景を教えてください。
お客さまのみならず、時代や同業他社などの流れを見て、躊躇なく変化を続けられる柔軟性が弊社の強みだと思っています。従来からの店舗販売に加えオンライン事業を開始したのも、商品もサービスもお客様が望むものを提供し、また多くの方に楽しんでいただくことが目的でした。
しかしその実現には、大きく2つの課題が立ちはだかっていました。まず、当時契約していた事業者様は配送費が高く、オンライン事業を伸ばしていこうにも、件数が増えれば増えるほど配送コストがかさんでしまう悪循環になっていました。
もうひとつはオペレーションに関してです。当時の事業者様は、確かにこちらのリクエストには対応してくれました。しかし私たちは物流のプロではなく、勉強しながらチャレンジしておりましたので、「こうしたらもっとうまくいく」など、プロの目線からのご提案をいただきたいと感じていました。
そのため、コストの見直しに加え、弊社の取り組みにより深くご理解をいただき、課題に対するご提案もいただけるような、柔軟で臨機応変な対応が可能な事業者様を求めておりました。その折、当時通販コンサルを依頼していた方から、ベルーナ様を紹介いただいたのです。
Q:選択のポイントについてお聞かせください。
当時の事業者様とベルーナ様を比較し、継続か変更かを検討していた頃、ベルーナ様との最初の打ち合わせで課題を相談したところ、その場で「ではこうしていきましょう」「こちらはいかがですか?」といったスピード感のあるご提案をいただきました。
その後も、コスト削減の相談に関して何度も足を運んでくださり、さまざまな解決策のご提案をいただけました。コストシミュレーションも合わせてご提案いただき、成功までのビジョンを見やすく整えてくださったのは、さすがプロだと感じました。
また、自社で通販を行っているベルーナさんとは相性の良さを感じたところもあります。何度もお話を重ねるうち、物流に対しての姿勢が、弊社の「変化し続ける」という理念と似ていると感じました。通販にはイレギュラーがつきものですが、そうした流動的な事態に対しても「ルールだから」と固定化するのではなく、その都度ノウハウをご提案いただけ、パートナーとして一緒に解答を考えていただけそうな力強さを受け取ったのです。
コスト面の優位性はもちろんですが、提案くださったシミュレーションも期待が持て、細かい課題に対してのノウハウ提供なども非常に魅力的でした。最初にご連絡を頂いてから移転約半年ほどじっくり検討させていただき、以前の会社の契約満了にあわせて乗り換えを決めました。
導入されてどのような効果がありましたか?
当社のさまざまな課題にあわせ、細かい提案を積極的に行なっていただけたため、効率面・コスト面での課題解決を実感しております。
実は、乗り換え直後は想定通りのコスト削減に至らなかったのですが、これは既存の管理・配送方法をそのままお願いしていたことが原因でした。これまではティーバッグを1枚1枚在庫管理し、ピックして、100枚単位で店舗に送るという工程だったのですが、疑いなく同じフローでお願いしたところ、1枚あたりの費用がかなり高くなってしまっていました。この点に関しては、納品・在庫のパッケージ単位を見直すなど、具体的な改善案を粘り強く提案していただきました。
ほかにも、私たちが行っていた発注や在庫管理のスキームも、「当社で管理することでこれだけコストを抑えられます」といった具体的なご提案もいただけるなど、作業フローのシェイプアップと同時に、コスト面での見直しも達成できています。
配送事業者様の乗り換えには、在庫管理システム(WMS)の移管が必要です。新しいシステムのノウハウが蓄積できるまではトラブルも起こりがちなので、どうしても社内の負荷も増えます。しかしこちらに関してもベルーナ様のシステム担当のサポート体制が手厚く、常にベルーナ様とWMSの両方とコミュニケーションが取れたため安心できました。
倉庫の現場などバックオフィスにも事務担当の方がついてくださり、ちょっとした相談やリクエストに対しても、スピード感を持って対応してくださるのも安心できます。「待ち」というロスが少なくなれば、業務の滞りが減り、販売店やお客様をお待たせする時間も短くなって気持ちよくご利用いただけ、私たちの販売チャンスも逃さずにも済みます。このレスポンスの速さは本当に助かっています。通販事業を行っている会社ならではの理解力、そしてスピードと柔軟性は、納得の一言です。
Q:運用の工夫についてお聞かせください。
以前の事業者様との打ち合わせは、月に一度、訪問いただく形でした。ベルーナ様では、週一度のWebミーティングに変更しておりますが、移動による時間ロスがなくなったのはポジティブに受け止めています。
事前に意見をまとめてから行うことで要点が明確化され、ミーティングのクオリティも上がりました。要点を絞って課題を共有するため、一度のミーティング時間は10分から15分と短いですが、この方式を採用してから、より連携が強化されたと感じています。
製品を活用して期待することなど、今後の展開についてお聞かせください。
現在は注文から発送まで2日かかっているので、ゆくゆくは翌日発送にもチャレンジしたいと考えております。お客様により満足いただけるよう、サービスのクオリティを向上していくのが目下の課題です。
また、コールセンターに一部バックオフィス業務を委託しておりますが、物流とワンストップで対応してもらえる良さを生かし、他にも委託できることを増やしたいです。
物流費もさらに抑えていきたいと思っています。弊社側でできる業務の見直しもまだまだあると思いますので、プロフェッショナルの目と経験から、さらなるご提案に期待しております。